旅の思い出12「三度目の山陰」

山陰旅行-完結編-①

高速道路のサービスエリアで無料提供のお茶をすするのはもう何度目だろう…
前回の旅から1ヶ月も経っていない山陰は、暫く見ない間にすっかり冬景色に変わっていた。日本海側の冬は厳しく、地域によっては豪雪も予想される。私は雪上の運転に不慣れな事を理由に粘ってみたが、気が付くと三たび山陰へ向かう高速道路上に居た。唯一の救いは、いつものように夜中の出発ではなく会社定休日の午前中に出発した事だ。つまり今回の旅は2日間の予定なのだ。午前中に出発した理由は、今回の最大のターゲットが夜に開催されるイベントだったからだ。前2回の旅で我々を苦しめた雨雲は雪雲に姿を変え、三たびノコノコやってきた我々を歓迎した。
山陰の山中を走り抜けながら、わずか数週間前に見た晩秋の山陰がすっかり冬に様変わりしている事に驚いた。山陰に向かう程、フロントガラスに向かってくる雪の粒が大きくなっていった。「今度こそ死ぬかもしれない」そんな不穏なキーワードが電光掲示板のように私の頭の中で点滅していた。
高速を降りた我々は珍しく予定時間より早く目的地である鳥取県に入った。日没まで時間があったため、メンバーのKが即座に周辺施設を検索、近くに「ヒルゼン高原センター・ジョイフルパーク」なるアミューズメント施設を発見した。“高原”を名乗るだけあって、向かっている道路が数秒毎に白くなっている。到着したジョイフルパークは、(当然ながら)営業しておらず、観客が触れ合えるはずの牛たちも牛舎でひっそりとしていた。辺りに人影も見えず、眼前の景色はみるみる白くなっていった。今回の旅の、最初で最大の目的地に到着出来るかさえ(文字通り)怪しい雲行きだった…


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