旅の思い出18「新たなる旅へ」

長崎旅行①

前回10月から12月にかけて3度に渡って山陰を旅した我々は、「色々あった山陰も今では良い思い出だね」などと語り合える程日常の業務に追われていた。しかし正月を挟んで初出社を終えた頃から、またしても(私以外の)メンバーの様子が怪しくなって来た。数ヶ月前にも見た、2人でこっそりパソコン画面を見ては相談し合う危険な姿だ。最早疑う余地はない…私は今度こそと、断る言葉を心の中で反芻していた。前回の山陰旅行では旅行そのものもハードだったが、それ以上に旅行後の数日間は疲労が抜けず随分仕事にも支障が出た(ちなみに他のメンバーは割合元気だった…やはり歳のせいだろうか)。今回ばっかりはハッキリ断る…私は意を決し、先手を打つべく「最近お金が厳しくて」攻撃で、私の懐事情を理由に新たな旅を断る作戦に出た…

2013年2月、私は横風と雨が吹き付ける嵐のような下関インターチェンジに佇んでいた。自動販売機の前では住み着いているらしい猫たちが団子状に固まって眠っていた。雨風にさらされた私はその中にもぐり込みたい衝動に駆られたが、気持ち良く眠っているようので遠慮しておいた。そう、私はまたしても夜中の高速道路に居る…当然のように私の作戦は失敗に終わり、新たな我々の旅は始まってしまったのだ。今回の旅の目的地は長崎県。私個人は中学生の頃の修学旅行以来であるが、不思議と印象深く、長崎の記憶は鮮明であった。「今さら長崎に行かなくても…」という私の声は無論届かず、何故だか妙にハイテンションなメンバーKの運転で我々は一路長崎を目指した。すっかり覚悟を決めた私には、もはや眠る事しか出来なかった。もうすっかり慣れてしまったが、我々の門出を祝うかの如く雨雲が天を覆い、横風に乗った雨は我々のレンタカーを直撃した。今回も(色々な意味で)長い旅になりそうだ…


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