旅の思い出19「驚愕の七ツ釜鍾乳洞」

長崎旅行②

車の中で気を失い、気が付くと見慣れぬ天井に驚く…以前山陰で幾度も体験した奇妙なデジャヴを、私はまたしても繰り返している。これまでのハードな旅を経て、神経質で寝付きの悪い私も車の中で眠る事にすっかり慣れてしまっていた。この日、目が覚めた時に、夜が明けている事に何よりも驚いた。私が車の中で、しかも他人の運転ですっかり眠り込んでいたからだ。運転は相変わらずテンションの高いメンバーKが元気に行っている。昨日も私と同様に業務をこなしていたはずなのに、この元気の源が何処からくるのか皆目分からない…一瞬、違法薬物を打っているのではないかと疑うほどである。

七ツ釜鍾乳洞

今回の目的地である長崎県で高速を降りた我々は西海市に入った。この辺りで有名な施設と言えば、なんと言ってもハウステンボスだろう。しかし我々はハウステンボスの脇の道を通り過ぎ、同じ西海市にある七ツ釜鍾乳洞に向かった。メジャーな観光施設・ハウステンボスに見向きもしない辺りが我々らしいと言える。七ツ釜鍾乳洞は日本九(←うろ覚え)大鍾乳洞の1つとして数えられるそうで、日本最大級と謳われる「秋芳洞」を有する山口県出身の身としてはしっかり確認する必要と責任を(勝手に)感じ、いつしか(誰も聞いていないのに)独り実況を始めていた。いつのまにか“鍾乳洞評論家”に姿を変えた私に対して他のメンバーは至ってクールだった。鍾乳洞の入り口はかなり狭く、この先にどんな地下空間が展開するのか期待感が高まる。

秋芳洞①

が、最初に現れた狭い坑道のような道がそのまま続き、一向に広大な空間は現れる様子も無い。まるで母親の産道を通り続けて迷ってしまった赤子のように、時に驚くほど狭くなる穴を進み続け、鍾乳洞の旅は突然終了した。外に出てあっけなく終わってしまった鍾乳洞に暫し呆然としてしまった山口県出身者3人は、改めて我らが故郷・山口県の秋芳洞が広大な鍾乳洞であったかを再認識し、長崎県の方々には申し訳ないが胸の中で誇りを感じずにはいられなかった。

秋芳洞②

聞けば、七ツ釜鍾乳洞は複数ある鍾乳洞の中で見学出来るモノだけを公開しているそうで、我々が通り抜けたのは中でも最大級の鍾乳洞だったらしい。確かに探検家の心は掴むであろう狭さであったが、残念ながら我々は川口浩探検隊(古い)ではないし、我が故郷の秋芳洞を見慣れてしまっているが故に落胆は大きかったのだと思う。
この旅とは関係ないが、改めて私が撮った秋芳洞の勇姿をご覧頂きたい…


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