旅の思い出20「長崎ペンギン水族館へ」

長崎旅行③

早朝に長崎入りし、七ツ釜鍾乳洞を出た我々には充分な時間があった。我々は当初の目的地である長崎市内に入る前に、長崎ペンギン水族館に立ち寄る事にした。この施設は、その名の通りペンギンを中心とした水族館で、規模は大きくはないがペンギンを観察するにはこの上ない施設だと言える。

ペンギン水族館①

駐車場から水族館までの道には自然観察路として池や田を再現した“生き物観察コーナー”が設置してあったが、あまりに“自然”に作られ過ぎてただの道の脇の池にしか見えずうっかり見落とす所だった…というか、立て看板を見つけるまで完全に見落としていた。池に住む水生昆虫などが観察出来るそうだが、2月という時期の所為か池は見事に静まり返っていた。
この辺りからも夏休みの子供をターゲットとした施設である事が伺えるが、幼少の頃にタガメやミズカマキリ等の水生昆虫に夢中になった40前のオッサンとしては少し残念な気持ちになっていた。一瞬あの頃の熱い想いが蘇ってきたように思ったが、突然降り出した雨に見事に掻き消された。

ペンギン水族館②

ペンギン水族館の中に入ってすぐに目の前にペンギンが泳ぎ回る巨大水槽が目に飛び込んだ。その巨大水槽は2階の施設とも繋がっていて、その水槽の水の中にまさに飛び込んでいるペンギンたちが観察出来た。私の好きなキングペンギンたちは、クチバシをやや上に上げてじっとしている…何故か横一列に並んでいるが、彼等の決められた立ち位置などがあるのだろうか…月極駐車場のように。
南極のペンギン水槽を過ぎると、外のプールに温帯ペンギンのエリアが広がっていた。さすがに人間に慣れていると見えて、我々が眺めたり写真を撮ったりしていても素知らぬ顔をしていたり、中にはカメラ目線を心得ているスター性の高いペンギンまでいた。カメラ目線はありがたいのだが、正直ペンギンの顔は正面より横顔の方がよりペンギンらしいので、出来れば常にカメラに対して横を向いて欲しいのだがそこまでは考えが至らないようだ…当たり前だが。

ペンギン水族館③

この長崎ペンギン水族館では側の浜辺でマゼランペンギンのお散歩と餌やりを見学出来るそうで、我々がそんな“ホット”なイベントを逃すはずも無く、餌やりの時間まで心置きなくペンギンを撮りまくった。時間前に浜辺に行くと、既に数匹のペンギンたちが浜辺に佇んでいた。生憎の曇り空だったが海をバックにしたペンギンたちを我々が逃すはずも無く、「エサの時間って聞いて来たんだけど…」とどこか所在無さげなペンギン達とは裏腹に、我々は喜び勇んでシャッターを切った。やがて飼育員のお姉さんがエサのバケツを運び込むと、ペンギンたちと我々3人の目付きが変わった…そう、闘いが始まったのだ。ペンギンたちにとってはエサのために、我々にとっては良い瞬間を捉える為の、それぞれの闘いは熾烈を極めた。我々以外のお客さんは「カワイイ〜」などと眺めていた(それが普通だと思う)が、我々にとってはまさに「被写体とのバトル」に他ならない。
エサの時間を終え、疲れ果てた我々は朝からロクに食事をしていない事を思い出した。空腹を抱えた我々は、とにかく今夜の宿のある長崎市に向かう事にした…


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