旅の思い出24「雨のグラバー邸」

長崎旅行⑦

いつもの事だが、思い起こせば早朝から始まった長い1日を経て2日目の朝が始まった。
長崎カトリックセンターでパンとコーヒーをごちそうになった我々は、そのままグラバー邸に向かった。一夜明けても天気は相変わらずで、前川清の「長崎は今日も雨だった〜」という歌声が聞こえてきそうな天気だ。

グラバー邸①

中学校の修学旅行以来20年以上を経て訪れたグラバー邸は、建物それぞれの天井を低く感じたし、部屋全体も小さく感じたのに驚いた。思い返せば、中学生の頃にはあまり真面目に見学していなかったように思うし、見学ツアーの進行に従ってただ漠然と歩いていたように思う。こうして1つ1つの部屋をじっくり眺めて写真に収めたのは初めてである。屋敷の各部屋は小さく感じたがそれぞの造りはしっかりしていて、当時の日本の大工の心意気を感じた。こじんまりとしているが趣のある出窓や空間に合わせた家具の1つ1つが美しい。何よりこのグラバー邸の建つ立地が素晴らしい…ドアを開けると眼前に海が広がるのだ。

グラバー邸②

今は眼下に造船所が建ち並んでいるが、グラバーが暮らした頃の海はさぞ美しかった事だろうと想像する。そんな悠久の時に想いを馳せながら歩いているとまるで当時にタイムスリップしたような気持ちになり…かけた時に現実に降る雨が私を夢から引き戻した。
天気は相変わらずで、私以外の他のメンバーも少々テンション・ダウンしているようだ。出来れば青空の元この美しい建物を撮りたかったが、雨のグラバー邸も趣があって良いモノだ。こんな日は出窓の側のソファー(写真①参照)で読書とシャレ込みたいトコロだが、現実に実行すると(当たり前だが)怒られてしまう。
降り止まない雨の所為かアンニュイ(←あまり意味は分かってないが)な気持ちを引きずったまま、我々はグラバー邸を後にした…が、昼食の段になって(私だけ)テンションが急上昇する事になる。

四海楼のちゃんぽん

メンバーKの勧めで訪れた四海楼は長崎ちゃんぽん発祥の店という老舗で、食い意地の塊である私としては大いに歓迎すべき観光スポットとなった。店はグラバー邸を下りてすぐの絶好の場所にある為か観光客で混雑していたが、私のテンションは最高潮だった。長崎に来て、チャンポン発祥の店で、本場のちゃんぽんを食べずに帰るなど私には考えられない事だった。歩き疲れた他のメンバーと違って私の心は踊っていた。約1時間ほど待って席に着いた我々は、定番である(らしい)チャンポンと炒飯のセットを注文した。前夜の「本場の中華食べ過ぎ事件」の傷も癒えぬ内に私はまたしてもフード・ファイターと化す覚悟だったが、運ばれてきたちゃんぽんも炒飯も適量で私は問題なく完食した。発祥の店で味わう“本家”ちゃんぽんはコクがあるのにスッキリとしていて、私は瞬く間に食べ終えた。突然テンションの上がった我々(というか私)は、そのまま新地中華街に向かう事にした…


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