オールドレンズ沼への道9

⑨Schneider-Kreuznach Arriflex-Cinegon 16mmF2

こうしてご紹介しているオールドレンズの記事ですが、興味を持てない人からすると理解出来ない分野だと思いますし、そのような古い物にお金をかける価値が本当にあるのか疑問に思って当然だと思います。私自身自問自答を繰り返しておりますが、ネット等でオールドレンズを見かけると一瞬にして“冷静な自分”を脳の奥深くへ閉じ込める強い魅力を感じてしまいます。

特殊なアリフレックス用レンズ

今回ご紹介するアリフレックス-シネゴン2/16は、そんな私の手持ちのオールドレンズの中でもかなりマニアックな逸品だと言えます。このレンズはムービー撮影用のアリフレックスというカメラ(私のレンズは16mmフィルム用)の為のレンズで、実に特殊な形状をしております。このレンズに付いている2枚の羽はピントリングを動かす為のモノで一見すると撮影中に邪魔になるように見えるかもしれませんが、慣れてくると軽く指を掛けながら微妙な焦点合わせが可能で中々重宝します。私のレンズは年代を経ている割にヘリコイドが滑らかに動くので快適な撮影が可能なのがまた嬉しいですね。

丸くケラレる描写①

ピント操作や絞り羽に問題は無いようですが、このレンズの最大のネックは16mmシネカメラ用のレンズなのでイメージサークルが小さく私の愛機マイクロフォーサーズマウントでは画像が丸くケラレてしまう事です。言い換えればこのレンズの性能を最大限以上に使っていると言えなくもないですが、さすがにこのままでは覗き穴から見ている風景のようになってしまうので、今回ご紹介するテスト撮影も1対1のスクエア(正方形)・フォーマットで撮影しました。スクエアで撮影しても四隅は丸くケラレますが、この程度のケラレなら私の好みなので

丸くケラレる描写②

全く気になりません…というかむしろ正方形写真を楽しんでいます。古い16mmシネレンズですが描写はしっかりしていて、名門シュナイダーの貫禄さえ感じさせます。このレンズが使われていた当時はアリフレックスカメラを1人のカメラマンが抱えてニュース映像等を撮影したので、素直に良く写るレンズが重宝されていたのだろうと想像します。このレンズもまさにそんなレンズで、ピントが合っている部分の描写はシャープでしっかりとしています。シュナイダーのレンズらしく、写真に少し青みが乗る傾向にありますが、嫌みな青ではなく、むしろリアルな再現だと言えます。

丸くケラレる描写③

このレンズは国際的なネットオークションeBayで落札しましたが、値段の割には光学的に欠落した部分が少ない良い買い物だったと思います。そもそも上記の理由からケラレた写真しか撮影出来ないので、持て余して手放す所有者が多く価格も高くはないですが…
私としてもこの描写で動画を撮りたいと切望してますが、ハイビジョン動画の縦横比は16対9なので、横長の画面の真ん中に開いた穴にだけ映像が映る“覗き穴”動画になってしまいます。…若干いかがわしい動画のようで個人的には不本意です…
私のもう1つの愛機ニコン1はマイクロフォーサーズよりもセンサーが小さいので、いつかこのレンズをニコン1に付けて動画撮影したいと野望を抱きつつ、私も暫くは持て余しそうな気配です…

今回使用したマウントアダプターはコチラです。




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