オールドレンズ沼への道10

⑩P.Angenieux PARIS 10mmF1.8

今回ご紹介するこのレンズは、私が初めて買った記念のオールドレンズレンズにして初めてネットオークションで痛い思いを経験した記念碑的レンズ、アンジェニュー1.8/10です。
私がオールドレンズにハマるきっかけを作ったのはとあるカメラ雑誌に載っていたオールドレンズの記事でしたが、実際にネットオークションにまで手を出そうと決意させたのは、オールドレンズ愛好家の中では有名な澤村徹氏の「オールドレンズパラダイス2」を読んでからでした。私が愛用するPanasonic GH2 が採用するマウント・マイクロフォーサーズで様々なオールドレンズを装着する実例を実写した写真と共に掲載し、まだオールドレンズに対して無知だった(今もそれほど変わらないですが)私を奥深いオールドレンズの沼にたたき落とした名著です。この本の中で最初に私の心を鷲掴みにしたレンズこそ、今回ご紹介するアンジェニューのレンズでした。実際に本に載っていたのは同じ銅鏡を持つ15mm F1.5 でしたが、ネットオークションでは見当たらず代わりに見つかった今回のレンズを落札した次第です。国際的オークションサイトeBayでは他にも25mmF0.95(F=レンズの絞り値・F1が人間の目の明るさと同じとされているのでF0.95は人間の目よりも明るいレンズという事になります)という驚異的なレンズもありますが、常に10万以上の値が付いているので貧乏人の私にはとても手が出ません。

アンジェニューの覗き穴①

しかし今回ご紹介するアンジェニュー1.8/10は、アンジェニューにしてはリーズナブルな値段だったのでロクに説明文も読まずにすぐに落札しました。届いてすぐに装着しましたが、その時ファインダーに現れた像に唖然としたのを今でも忘れられません。暗い画面の真ん中にポッカリ空いた穴に像が写っていたのです…
このレンズは、前回紹介したアリフレックス-シネゴン2/16同様、16mmムービーカメラ用のレンズで私の愛用するマイクロフォーサーズよりもイメージサークルが各段に小さいのです。

シンプル過ぎる銅鏡

しかも撮影を始めて気付いたのですが(それもどうかと思いますが…)、このレンズにはヘリコイド(ピンと合わせる為のリング)が存在しないのです。つまり、固定焦点式レンズだったのです。渋いシルバーの銅鏡にあるのは絞りのリングのみで、後にインターネットで調べたところ私と同じレンズを所有する皆さんはCマウントがねじ込み式なのを利用してレンズのねじを緩めてピントを調整しているようです。初めてのオールドレンズでそんな使い辛いレンズを掴んでしまった私は愕然としてしまいました。レンズの紹介文が英語だったので、英語力の無い私は「形がカッコいいし値段が手ごろ」という小学生のような感覚で落札したのが敗因だったと云えます。

アンジェニューの覗き穴②

前回紹介したアリフレックス-シネゴン2/16同様1対1のスクエアフォーマットで撮影しても、アリフレックス-シネゴン2/16よりも広角な為によりクッキリと丸くケラレてしまいます。
後に買ったニコン1はマイクロフォーサーズに比べてセンサーが小さいので3対2のフォーマットでも四隅のケラレで済みますが(左の写真)、ピント合わせだけはマウントのネジを緩めて調整する意外に方法がありません…そんな乱暴な話があるでしょうか…?
しかし、ピントの合っている部分の描写は精細でアンジェニューらしい描写だと言えますし、光学系も前玉のチリ以外はキレイな状態だと言えます。とは言え、使いにくいレンズである事に変わりないですから今ではドライボックスの肥やしに成りつつあります。むしろ、小学生感覚でレンズを落札した自分への戒めの象徴としてレンズ棚に鎮座しています…と云いつつ、この後も痛い思いは次々と経験するのですが…

今回使用したマウントアダプターはコチラと、

コチラです。




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