オールドレンズ沼への道11

⑪CANON FD 28mmF2.8

今回ご紹介するこのレンズは、ちょっと特殊な経緯で私の手元に来たレンズの1本、キャノンFD2.8/28です。

カメラをくれたSさん“特殊な経緯”と書くと大仰ですが、まあ、要するに使わなくなった古いカメラとレンズを貰った、というだけの話です。
職場の同僚であり写真が趣味(それもフィルム派)のSさんが、あまり使わなくなったキャノンFDカメラとFDマウントのレンズを譲ってくれたものです。
元々はSさんの祖父が趣味で買い集めたものらしく、彼女が引き継いで使用してましたが旅行に持ち歩くにはあまりに重く、使用頻度も減っていたそうです。
オールドレンズ好きな私にとっては願ってもない申し出でしたし、何より遠い昔、芸大の学生だった頃から数えて約20年ぶりに触るフィルムカメラの手応えは感動的とさえ言えます。
というワケでこの「S家愛蔵」レンズとカメラをテストした写真は、「S家愛蔵」シリーズとしてこの「オールドレンズ沼への道」で随時ご紹介していきたいと思います。

名機・キャノンAE-1このAE-1についてネットで調べたところ、世界初のマイクロコンピューターを備えた自動露出機能を搭載したカメラであり、発売当時(1976年)には画期的で革新的なカメラだった事が伺えます。
久しぶりにフィルムカメラを手にして、それも40年近い時間を感じさせない完動品であれば撮らないではいられない…という事で、このカメラで撮った写真も機会があればアップしていきたいと思います。
さて、このキャノンFD2.8/28ですが、使ってみて感じた事は写真に青みが強く出るという傾向です。
このレンズも当然ながらフィルムに感光させる用途で設計されたレンズですから、

FD 28mm の描写①フィルムの色傾向によって仕上がりは異なっていたと思われますが、デジタルで撮影すると光の中のシアン(青系)の光をよく通す傾向にあるように思われます。…個人的な実感ですが。
当時からキャノンのFDレンズといえば“開放からシャープ”を謳っていたそうで、通常開放域では描写が甘くなる事が多い中でキャノンのレンズ群は開放域からシャープでしっかりとした描写が有名でした。
実際に撮影してみて確かに合焦部(ピントの合っている部分)はキレを感じますが、全体的に柔らかい…まではいかないまでも“優しい”描写のように思います。

FD 28mm の描写②素人の私から見てレンズにカビは見受けられませんでしたし、曇り玉特有のボヤッとした描写でも無い所からも、流石のキャノンFDも開放では優しい描写…といったトコロでしょうか。
しかし、開放から幾分絞ると描写は安定し、全体的にしっかりした描写になるところは流石です。
その昔にはプロにも愛用されたカメラとレンズ群だけあって、この安定感が魅力のようです…しかしながら、不安定な描写の“クセ玉”を好む私としては少々優等生過ぎる気もします…
とは言えキャノンFDレンズ群は中古市場でも割と安値で取引される傾向にありますから、この機にFDレンズを探してみようかな…
と云いつつ、また更にオールドレンズの沼に深く深くハマっていくのでした…

今回使用したマウントアダプターはコチラです。




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