旅の思い出40「事件発生!」

瀬戸内国際芸術祭⑪

この旅ブログも、手を変え場所を変え書き続けてついに40回を迎えた。
我ながら「思えば遠くへ来たもんだ…いろんな意味で」と感慨深い。と云いつつ、この旅ブログもこの瀬戸内国際芸術祭シリーズで終わりだ。何故なら、瀬戸内国際芸術祭以降、旅らしい旅に出ていないからだ。また新たな旅ネタを仕入れるまでは何か目新しいブログのネタで間つなぎしなければならないが目下新しいネタは見つかってない…

豊島美術館を後にした我々は、我々が上陸した港とは反対側の唐櫃港側へ向かった。
港を過ぎると平坦な道が続き幾分自転車の走行も楽になった。電動アシスト付き自転車を借りる際、レンタサイクルのオジさんに注意されていた事に、走行が苦しい坂道にだけスイッチをONにした方がオススメでスイッチを入れっぱなしにしておくとバッテリーがすぐに切れてしまうという事があった。電動アシスト機能が働かなくなった電動アシスト付き自転車は最早ただの自転車で、バッテリーの分余計な負荷の加わった迷惑な乗り物に変わり果てる。私は下り坂ではスイッチをこまめに切り電池の消費を抑える作戦に出た。その甲斐あってか島をほぼ縦断する頃にもバッテリーは残っていた。

豊島の猫①

港を過ぎた辺りで突然メンバーYが「猫!」と叫んだ。その声に瞬時(およそ0.2秒くらい)に反応したのは通称「猫ハンター」のメンバーKだった。2人は住宅の前に群れる猫たちに釘付けになった。私は、これで休めると自転車を降り、久しぶりにタバコに火をつけた…が、一度猫を見つけてしまったメンバーKが満足するまで私のタバコ1本程度の時間では終わらない事は明らかだった。

豊島の猫②

私は暫く休みながら遠巻きに見ていたが、猫たちの群れに入ってみた。猫たちを撫でながら民家のオバちゃんに話を聞くところによると、この猫たちはオバちゃんが拾ったりいつのまにか住み着いたりして集まった猫たちらしい。その数は繁殖した分も入れて十数匹に及ぶらしい。私は猫の撫で方を心得ているので人懐っこい一匹を虜にしてしまった。話を聞いていると、近所から苦情が出ていてこの猫たちも処分しなければならないという…オバちゃんは処分以外の方法を模索しているという事だったが、あの猫たちが今どうしているか気がかりである(写真はメンバーYの個人ブログ「あしあと」から転用させてもらったモノ)。

心臓音のアーカイブ

いつまでも未練の残るメンバーKを引っ張るようにして我々は島の外れにある展示「心臓音のアーカイブ」に向かった。海辺に建つモダンな小屋で展示される作品は、世界中の人々の協力のもと集められたそれぞれの心臓音を、アーカイブ(記録・保存し未来へ伝える場所や施設)として運営する作品である。有料だが私の心臓音もこのアーカイブに記録する事が出来るらしい(貧乏人の私は利用しなかったが)。視聴ブースでは各個人の心臓音をパーソナルな情報と共に聞く事が出来、「あー、この人の心臓音ってこんな感じなんだー」という不思議な体験をした。展示スペースを出た我々は、各自の自転車に乗って次の展示と昼食の場所を考えなければならなかったのだが、突然叫んだメンバーKの声で全てが止まった…自転車のカゴに入れていた携帯電話を何処かで落としてしまったらしいのだ。我々は家浦港に戻りながら、各自手分けして立ち寄った場所を散策する事にした。しかし節約してきた私の電動アシスト付き自転車のバッテリー残量の目盛りは残り少なくなっていた…


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