旅の思い出44「計画始動!」

番外編③

グループ展を開くべく会場探しに奔走した我々は、予想以上のレンタル料金の高さに心が折れかかっていた。
そんな時に出会ったGallery Oasisの福永さんに救われた(ような気がした)我々は、オアシスさんでのグループ展開催を決意した。このオアシスさんを気に入った理由はオーナーの福永さんの人柄も大きな要因となったのだが、何よりもレンタル料金の安さにあった。旅に出ても何かと“貧乏ケチケチ旅行”スタイルを貫いた我々にとって料金は大きな枷となる。しかし、オアシスさんの料金は良心的で貧乏な我々も、3人で折半すれば現実的な料金だった。
計画が現実的になってくると、開催日までにしなければならない幾つかの事柄が出てくる。まず最優先で取り組む事はDM(ダイレクトメール)を作り、それを配る事だ。イベントの告知はある程度ギャラリーが行ってくれるのだが、基本的にはグループ展の主催者である我々が宣伝するのが基本だ。DMは発起人のメンバーKが即座に作り、同時に我々のグループ名を「雨旅-あめたび-」と決定した。これは我々の旅が行く先々で雨に祟られた為であるが、私もメンバーYも即座に同意した。今考えてもシンプルで良いグループ名だと思う。こうして我々は会社の定休日の度にDM配りに走り回る事となる。時には萩に行き、時には宇部に向かい、山口県内の考えられる文化施設や時にはスーパーにまでDMを置かせてもらえるように頭を下げて廻った。我々は休日をまるまる使って文字通り“奔走”したのだが、我々は不思議と充実していた。私自身も学生時代以来の展覧会に内心昂揚していた。しかし、会期が迫るにつれ、我々3人には悩ましい問題がのしかかっていた…出店する作品を決めかねていたのだ。メンバーKは出品したいと考える写真が多過ぎて悩み、メンバーYはどの写真を出品するかで悩み、私は映像作家として旅先で撮った動画をプロジェクター上映する予定にしておりその動画編集で行き詰まっていた。そんな充実しながらも悩ましい時期をあざ笑うかのように搬入の日は訪れた…




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