オールドレンズ沼への道14

⑭KIRON MC105mmF2.8 Macro

今回ご紹介するこのレンズは、「S家愛蔵」シリーズの第3弾にしてキャノン以外のメーカーのレンズ、キロン2.8/105マクロです。

キロンの描写①

勉強不足の私はそもそもキロンという光学メーカーがある事すら知らなかったような状態ですから、レンズキャップに堂々と刻印してある“KIRON”の文字を初めて見た時に一瞬「誤植か?」と疑った程です…関係者の皆さん申し訳ない。
色々調べてみるとこのレンズはキノ精密工業という会社で設計製造されたらしく、私がいただいたレンズはキャノンがオートフォーカスに変わる前のFDマウント時代の1986年頃発売されたレンズのようです…予想していたより古いレンズではないようですね。このキノ精密工業は今はレンズの生産から撤退したそうですが、このレンズを初めて手に持った時の重みに「あ、ガラスが入ってる」と、当たり前ですが近頃なかなか感じないモノの“重量感”に感動したのを覚えてます。

キロンの描写②

実際に撮影してみると、私の愛機PanasonicGH2のコンパクトなボディでは不釣り合いな前重心になりがちですが、描写はしっかりとしていて好感が持てます。何せ私のカメラでは焦点距離が倍になってしまうので手ぶれしやすい望遠210mmレンズに化けてしまいますが、ツァイスのようなシャープさやキレは無いものの合焦(ピントが合っている部分)している部分は輪郭をクッキリ描いて、望遠ズームレンズとはひと味違う立体感があります。

キロンの描写③

特に私の大好きな逆光条件では被写体のシルエットをクリアに描き、心配していたレンズフレアも(方向によりますが)問題ないようです。レンズにとってその度量を試される条件である(…と私が勝手に思っている)夕陽を受けた海面を美しく描いていて、光の当たった部分を拡大して見ると海面の光が星形に輝いているのが確認出来ます。キャノンのFDレンズシリーズのように色味がシアン(青系)寄りになる事も無く、目で見たままの光を忠実に再現しているところも素晴らしいですね。優秀なレンズの多いキャノンFDマウントレンズの名に恥じない“しっかりとした”レンズだと思います。
実はこの日、もう1本キャノンFDマウントレンズを持ち歩いて

キロンの描写④

テストしていたのですが、このレンズが驚く程“じゃじゃ馬”なレンズなので余計にこのキノンレンズが素晴らしく感じてしまい、少々褒め過ぎているような気もしますが、写りはシッカリとしていてアラを探すのが難しい良いレンズだと思います(その“じゃじゃ馬”レンズについては後日ご紹介します)。今回のテストではうっかり「マクロ撮影」のテストをし忘れてしまったので、そちらはフィルムカメラのAE-1で撮影した写真を改めてご紹介したいと考えております、お楽しみに…

今回使用したマウントアダプターはコチラです。




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