新たな仕事⑥「撮影、開始。」

株式会社街づくり山口が主催となって山口市中心商店街内や山口街中の魅力をプロモートするCMコンテストの撮影の日程が決まった…
私が考えた幾つかの案の中から実際に撮影する企画をメンバーで話し合い1つに絞ったのだが、この案のイメージに合う出演者を選び出す事は困難を極めた。
そもそも現在の私の仕事が平日休みなため、私の休みにあわせて出演出来て、かつ私が容姿や雰囲気を良く知る人となると私の職場の同僚以外には考えにくい。
恥ずかしがる出演者への交渉は撮影日前日まで行われ、なんとか撮影日を迎えた…

撮影前日とは打って変わって快晴の天気のなか、我々はまず居間での母と娘の会話のシーンを撮る事になった。撮影場所は母親役で出演してくれたEさんのお宅を借りる事になった。
私が望むのは自然体な母と娘の会話だったが、そこは素人、なかなか私が望むようにはいかない…特に娘役のNさんは照れもあって自然体な空気が出せない。テイク8まで撮って、判断を迫られた…商店街の店舗をお借り出来る時間が迫っている…

一旦商店街に向かった我々は全員で昼食を摂り、商店街のお店の撮影に臨んだ。お店はメンバーMitsuoくんの知人のツテを頼って藤本呉服店をお借りする事になっている。お店に着くとお茶を振る舞われ、我々が営業中に無理を言って店舗を貸していただいているのにかえって申し訳ない気持ちになった。
お店で母親が着物を見るシーンでは店長さんの協力もあってスムーズに進んだが、お店の前を通りかかる娘の場面でまたしてもテイクは増えていった…
お店には「撮影時間は30分くらいです」と説明していたが、ラストのシーンの撮影で30分はとうに過ぎて1時間近くかかっていた…私は内心焦っていたが、たった15秒のCMでは1カット1カットがとても重要で妥協する事は完成度を下げる事だと分かっていた。
この現場で私が焦りや怒りを露骨に出したりすれば撮影は更に滞るであろう事は、過去の素人実写撮影の経験からも分かっている…私はほんの一瞬、良い表情が出るまで粘り続けた…
かくして撮影は終わった…あとは編集作業を残すのみである。ここからは私一人の闘いだ…


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