オールドレンズ沼への道19

⑲SUN ZOOM 70-210mmF4.5 Macro

今回ご紹介するこのレンズは、「S家愛蔵」シリーズの第4弾にしてCanonFDシリーズの最終回(今のトコロは)、サン ズーム4.5/70-210マクロです。

サンレンズの描写①

ついに、同僚のSさんから譲り受けたCanonFDレンズシリーズも最終回を迎える事になりました。何故このレンズが最終回になったかと云うと、実際深い意味も無いのですが、とにかく扱いにくいレンズでテスト撮影が失敗続きだったからです。
元来ズームレンズ、特に100mmを超える焦点距離を持つレンズは手持ち撮影の際に手ぶれを起こしやすい物ですが、以前にご紹介した「S家愛蔵」シリーズのキロンレンズなどはほとんど手ぶれを感じさせないしっかりとした写りでした。
ところがこのサンレンズは望遠ズームレンズとして当たり前と云ってしまえば当たり前に手ぶれした写真が撮れてしまうのです。私のブレを止める技術不足としか言いようがありませんが、現代のレンズのスタビライザー(手ブレ補正技術)に慣れてしまった私の体には古いレンズの望遠域は少々酷だったのです。素直に三脚に据えるべきでした…

サンレンズの描写②

そもそも私個人的に聞き慣れないSUNレンズというメーカーは、サン光機(後年ゴトー・サン)という千葉県に工場があった光学メーカーらしく、国内の交換レンズ専門メーカーとしては最古参級のブランドだったそうです。中古市場では時折目にする名前だけに何となく記憶にありましたが、(勝手な)イメージとしてあまり高額なレンズではない印象がありました。テスト撮影の結果も手ブレした写真が多く、

直進ズーム

合焦部分(ピントの合っている部分)の解像感などを冷静に判断しかねますが、お世辞にも良い写りのレンズとは言えないと思います。
私の写真仲間もSUNレンズを愛用していて、彼女の写真を見る限り“甘い”描写のレンズとは考えにくいですが、テストした写真の合焦部分(ピントの合っている部分)の描写は少々“甘い”気がします…個体差かもしれませんが。この時代のレンズによく見られる直進ズームは個人的に気に入っているのですが、私の愛機Panasonic GH2に装着すると焦点距離が倍の140-420mmという

サンレンズの描写③

とんでもない望遠ズームになってしまうので、さすがに420mmの焦点距離で手ブレせずに撮影するのは三脚無しでは難しいだろうと思いますが、ズーム全域でこれほど手ブレを実感させてくれるレンズも珍しいと思います(くどいようですが単純に三脚を使えば解決する話ですが)。あまりにテスト撮影の失敗が続くので、撮影に出掛ける度にほぼ毎回持ち歩いて撮影してみましたが、右の作例のように夜景でテストした時に町の灯りにピントを合わせて撮影したはずなのに町の灯りが微妙に甘い描写…というか滲んでしまっているのです。これはおそらくレンズの曇りが原因ではないかと推測しますし、曇っていると仮定するとこれまでの描写の甘さも説明がつきます。結局のところ、“良くない状態”のレンズだったという事(らしい)です。このレンズもフィルムカメラAE-1でテスト撮影してます。懐の深いフィルム写真がこのレンズの描写をどのように描くか、少し不安で少し楽しみでもあります。後日他のFDマウントレンズのフィルム写真と一緒にまとめてアップしますのでお楽しみに…

今回使用したマウントアダプターはコチラです。




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