オールドレンズ沼への道20

⑳CANON TV ZOOM 17-102mm F2

今回ご紹介するこのレンズは、久しぶりのCマウントレンズにしてちょっと特殊なレンズ、キャノン テレビズーム2/17-102です。

Nikon1で撮影した写真①

最初から“特殊”と書いたのにも理由がありまして、このレンズ、名前にある通りテレビズーム、つまりビデオカメラ用のレンズなのです。それもただのビデオカメラではなく、CCTVと呼ばれる監視カメラ用のレンズなのです。
Cマウントレンズと云えば、以前にケルンのCマウントレンズをご紹介しましたが、あの時は私の(サブ)愛機・Nikon1で16mmフィルム用ムービーカメラレンズを使いました。しかし今回はビデオ用、しかも監視カメラ用のレンズとあって落札してからもその保存状態が不安でした。ご存知の通り、監視カメラとは屋内とは云え四六時中天井に吊るされ、使用頻度としても他のレンズとは比べ物にならないからです。

キャノンの旧刻印

しかし届いたレンズは状態も良く、私の(甘い)目で見てもガラスに曇りやカビは確認出来ませんでした。早速私の(サブ)愛機・Nikon1で撮影したところ、さすがに監視カメラ用途で作られたレンズだけあって描写はしっかりしていて好感が持てます(作例①)。
望遠域での背景のボケはお世辞にもキレイとは言えませんが、合焦点(ピントの合っているポイント)でのキレは私の事前の予想を上回っており、監視カメラという用途を考えると贅沢なレンズだなと唸らせます…さすがはキャノンと云ったところでしょうか…古いタイプの刻印

Nikon1で撮影した写真②

が幾分誇らしげに見えます。
ガラスの状態は問題ありませんでしたが、ズームリングが少し空回りする傾向がありファインダーを覗きながらズーム操作をする際に画角が変わらず戸惑う場面が幾度かありましたが、そこは私がオークション内でも安いレンズしか落札しない(というか出来ない)故の宿命だと諦めるしかないようです…と云いつつ、私自身さほど気にしてませんが…
…と、ここまでテストしてドライボックスにしまい込んでいたこのレンズでしたが、私の(メインの)愛機・Panasonic GH2でのテストを済ませてない事を思い出し、先日出掛けた際にテストしました。

GH2で撮影した写真①

…結果に正直驚きました。予想を遥かに上回る美しい描写だったのです。
センサーサイズ(または感光面)の小さいCマウントカメラのレンズなので、私の愛機・Panasonic GH2では四隅がケラレてしまいますが、Cマウントレンズ特有の“グルグルぼけ”も少なくそれでいて美しいボケはNikon1でテストした時では考えられない程美しいものでした。晴天の元での撮影という好条件もありますが、バラのアーチの日陰の下で輝く木漏れ日は、カメラのセンサーサイズの大きさの違い(Nikon1が1インチ、

GH2で撮影した写真②

GH2がフルサイズの4分の3)でここまで違うものかと純粋に驚かされましたし、このレンズの「底力」を思い知った気がしました。改めて、キャノンのレンズ設計に対する“意地”とPanasonicのオールドレンズに対する“懐の深さ”に敬意を表したい気分になりました。
実を言うとこのレンズは割と最近の買い物なのですが、去年から数えてもトップ5に入る良い買い物だったと思います(正直、このランキンはその日の気分で変わるので当てにはなりませんが…)。
と云いつつ、またしてもオールドレンズの底なし沼から抜け出る気すらなく、すっかり“沼”の住人になっていくのでした…

今回使用したマウントアダプターはコチラです。




関連記事

Categories

Instagram