オールドレンズ沼への道25

番外編③

今回から数回に渡ってオールドレンズのご紹介はお休みして、ここ最近20年ぶりに再熱している8mmフィルムの撮影についてご紹介してみようと思います。

思い返せば20年前、まだハタチ前後の若い芸大生だった私が初めて8mmフィルムのノスタルジックな映像に触れたのは京都のマニアックなミニシアターだったと記憶しています。暗闇に映し出されたその映像は、初めて見たはずなのに何故か懐かしく感じられて“引き込まれる”と云うよりも、フィルムの中の世界に“そっと寄り添う”ような、遠い昔に自分自身の目で見た光景のような、不思議な感覚を味わったのを覚えています。
当時(1990年代)はまだ京都市内の古道具屋さんでも8mmフィルムで撮影するためのカメラは売っていましたし、富士フィルム系列の写真屋さんなら8mmの生フィルムも手に入りました。当時芸大で写真や動画を専攻していた私はすぐさま飛びついて物珍しさも手伝って撮影しまくっていました。しかし当時から8mmフィルムは絶滅寸前のメディアであり、生産も細々と行われている状況だったようです。故に生フィルムも決して安いとは云えず、現像費も合わせると貧乏学生だった当時の私にはランニング・コストが重くのしかかっていて、いつしか使8mmフィルムから遠のいてしまいました…

Nolab Digital Super 8 Cartridgeそんな私に何故再び8mmムーブメントが再来したかと云うと、私のガジェットブログでもご紹介した、「Nolab Digital Super 8 Cartridge」の記事を読んでしまってからです。
このDigital Super 8 Cartridgeについて簡単に説明すると、8mmフィルムカメラのフィルムカードリッジの形に作られた本機をカメラに装填してレンズから入ってくる光を本体で記録する、逆転の発想で作られた画期的な撮影機器で、この機器が8mmフィルムの「スーパー8」という規格のカードリッジ用に作られている事を知るや否や、私の中の“物欲ハンター”覚醒し、記事を読んだ瞬間にオークション・サイトで検索を開始、私が我に返るとNikon 8x Super Zoomというカメラを落札していました。

暴走するままに落札してみたはいいのですが、肝心のNolab Digital Super 8 Cartridgeはプレオーダー段階なので手に入れる事も出来ず、かと言ってせっかく20年ぶりに手に入れた8mmフィルムカメラなので久しぶりにフィルムで撮影したい…!というワケで、付属していた説明書通りに先ずは駆動に必要な電池を揃えようとしたのですが…ここで思わぬ落とし穴が待っていたのです。必要な電池は2種類、フィルムを回すモーターを駆動させる単三型電池と露出計に必要なボタン型の水銀電池で、単三型電池は(当たり前ですが)簡単に手に入ましたが、露出計の針を動かすボタン型水銀電池を購入しようと説明書に記載してあるH-D型(ナショナル)電池をAmazonで検索してもヒットしません…そこでよくよく調べてみると水銀電池は環境にも悪影響を与えることから既に廃盤、つまり生産が終了した電池だったのです…
私の8mmフィルム撮影計画は、序盤から暗礁に乗り上げてしまったのです…


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