オールドレンズ沼への道26

番外編④

ここ最近20年ぶりに再熱している8mmフィルムの撮影についての奮闘記…その2回目は、前回発覚した露出計を動かすボタン型水銀電池の販売中止を知り、途方にくれるところから始まります…

今現在(2014年)、8mmフィルムで動画を撮ろうと考えると誰しも最初にぶち当たる壁が露出計用ボタン型水銀電池問題なのだと思います。
1970年代には規制の対象になっていなかった、水銀を使用したボタン型電池も、環境問題に敏感な現代において存在すら許されるはずもなく、廃盤は当然の流れだとは思いますが、当時ポピュラーだったH-D型(ナショナル)と同じ形の水銀を使用しない電池ぐらい作っておくべきではないのか?と疑問に思ってしまいますが、その型ごと絶滅させられていた事に、正直驚きました。それでも根気強く(しつこく)探した結果、1品だけ細々と生産されていたH-D型が存在していたのです…!

それがこのVarta電池です。
廃盤という暗闇で彷徨う私には遠くに見える一条の光に見えました…が、このH-D型とサイズ互換アルカリ電池にも欠点がありました…それは、電圧が1.5Vなのです。
それの何が問題かと云うと、廃盤になるまで市場に出回っていたH-D型は1.35V…つまり、電圧が違うのです。それによってどのような弊害があるかはインターネット上でも諸説あって定かではありませんが、自動で絞り値をコントロールする私のNikon 8x Super Zoomでは、電圧の差によって露出計の針が正しくない値を示す可能性が出てくるのです…現像費も含めると、決して安いとは云えない8mmフィルムだけに、電圧の違いで仕上がったフィルムが真っ黒だった…とか、真っ白だったは避けなければなりません。
そこで更に深く探っていくと、電圧を変換する変圧器を備えた電池アダプターが関東カメラサービスから販売されていたのです…

…この変圧機能付き電池アダプターの存在を知った時、私がぶち当たった露出計用ボタン型水銀電池問題は、オールドカメラファンの先人たちがすでに戦い、切り開いてきた道であることを知って感慨深いモノを感じました…が、この電池アダプターにも全く問題が無いワケでもなく、一番私を躊躇させたのはその値段でした。変圧機能が付いているとは云え、アダプター1個で¥2,562(Amazon価格)はあまりにも高い…!
私が所有するNikon 8x Super ZoomはH-D型電池を2個使用するので、合計で¥5,000以上かかる事になります…正しい露出のためとは云え、まだ露出機構が正常に作動するか確かめられてもいないカメラのためにアダプターを、それも2個購入するべきか…(久しぶりに)真剣に悩みました。散々悩んだ挙句、今回の撮影は私の20年ぶりの8mmフィルム“テスト”だと位置づけ、Vartaのアルカリ電池1.5Vを購入する事に決めました…露出に不安を残しながら…
Amazonで注文したVarta電池を初めて私のNikon 8x Super Zoomに装着し、シャッターを半押しにして露出計の針が動くのを確認した時の感動は言葉にできませんでした。

かくして、露出計用ボタン型水銀電池問題を(一応)解決した私は、私のNikon 8x Super Zoomで8mmフィルム撮影を実行すべく、スーパー8フィルムを手に入れようとするのですが、またしてもここで新たな、そして巨大な壁にぶち当たる事になるのです…


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