オールドレンズ沼への道27

番外編⑤

ここ最近20年ぶりに再熱している8mmフィルムの撮影についての奮闘記…その3回目は、ついに動くことが確認できた私のNikon 8x Super Zoomで実際にフィルム撮影を行うべく、フィルムの入手に奔走する様子をお届けします…

前回露出計用ボタン型水銀電池問題をなんとなく解決した私は、次のステップとしてフィルムの入手に乗り出すのですが、それは新たなインターネット上の放浪の始まりに過ぎなかったのです…この新たに浮上した“スーパー8生フィルム問題”こそが最大の難関なろうとは夢にも思いませんでした。
一口に8mmフィルムといっても、その種類は大きく分けて「ダブル8(レギュラー8)」「スーパー8」「シングル8」と3つもあり、この3種類で共通しているのはフィルム幅が8mmであることくらいだと云えます。中でも最も歴史が古いのがダブル8で、これは戦前の時代から記録メディアとして主流だった16mmフィルムの半分だけ露光させ、ひっくり返してもう半分を露光させる機構で、現像の際にタテに半分に切って8mm幅に仕上げる、なんとも合理的というか、強引なフィルムなのです。しかし、フィルの半分を撮影し終えた時にはカメラのフタを開けてフィルムをひっくり返す必要があり、フィルムが感光してしまう恐れがありました。そこでアメリカのKodak社が開発したのが、あらかじめ8mm幅に作ったフィルムをプラスティック製のカードリッジに収める方式のスーパー8でした。この方式であればフィルムの出し入れの際にフィルムが感光してしまうリスクが無くなるのです。そしてスーパー8と同時期に日本の富士フィルムがカードリッジ方式で開発したのがシングル8です。スーパー8とシングル8ではカードリッジの形が違うので、カメラに互換性はありませんが、現像後のフィルムはパーフォレーション(フィルムを送るための穴)の間隔が共通なので同じ映写機にかける事が可能です。ダブル8のフィルムは16mmフィルムと同じ間隔のパーフォレーションなので専用の映写機か、シングル・スーパー8とダブル8がかけられる映写機が必要です。そして私が購入したカメラはKodak社のスーパー8規格だったのです。
前々回の記事で書いたように、20年前の話とは云え、8mmフィルム(当時は富士フィルムのシングル8カメラとフィルムでした)はフィルムを扱う写真屋で販売してましたし、現像も可能でした。しかし現在(2014年)では、富士フィルムがフィルムの生産と現像サポートを完全に止め、Kodakもほとんどの8mmフィルムの生産を止め、一部のカラーネガフィルムと白黒フィルムだけの販売に縮小してしまっていたのです。当然8mm生フィルムを購入する手段は限られていて、海外(主としてアメリカとドイツ)のサイトで購入・現像依頼する8mm“ツワモノ”も居るようですが、外国語に弱い私は日本国内で購入・現像が出来ないか必死にインターネットの波をかき分ける日々が続きました…


関連記事

Categories

Instagram