オールドレンズ沼への道28

番外編⑥

ここ最近20年ぶりに再熱している8mmフィルムの撮影についての奮闘記…その4回目は、“スーパー8生フィルム問題”という強大な壁にぶち当たって、“過去のメディア”で映像を撮る難しさを痛感するところから始まります…

前回もお伝えした通り、現在(2015年)8mmフィルムで映像を撮ろうとする試み自体がかなりの冒険で、基本的には“死んだ”メディアと云っても過言ではない8mmフィルムは、当然ながら生フィルムの入手→現像所へ送る→仕上がったプリントを映写機にかける…という工程を辿るもので、昔は稼働していたそれらのルートが世界中で限られてきているのが現状です。
…とは分かっていても、私のように「もう一度8mmフィルムで撮りたい!」と願うツワモノはいるはずと信じ、粘り強く(…ってゆーか、しつこく)インターネットの波を掻き分けていると、東京の有限会社レトロエンタープライズで8mmフィルムの、しかもスーパー8フィルムの生フィルムを販売し、自社で現像までしている希少な会社を見つけ、闇の中を彷徨う私にとって救世主が現れたかのように見えました…が、現実はそう甘くなく、

無意味になったフィルムたち有限会社レトロエンタープライズで販売しているスーパー8のフィルムも種類が少なく、現状では業務用で販売されていたカラーネガ(通常8mmフィルムは現像してそのまま映写機にかけられるリバーサルフィルムがほとんどですが、テレシネしてテレビなどで放映する目的でネガフィルムもあるそうです。こちらはネガのまま現像し、それをネガのままテレシネ、そして色調を反転させて編集する手間がかかりますが、その分画質は通常のリバーサルより格段に高いそうです。)と白黒リバーサルフィルムしか入手出来ないと分かりました。このレトロエンタープライズとの“出会い”と前後して、私がいつも利用している国際的なオークション・サイトebayでスーパー8フィルムの生フィルムを物色しており、

フィルムに付いてる現像券そのほとんどが納得いかない程高い値段でしたが、涙をのんで落札していました。レトロエンタープライズという会社が日本に在って、海外から届いたスーパー8フィルムがあれば「鬼に金棒」と思っていたのですが、現実は更に私にとって厳しく、レトロエンタープライズが自社で現像してくれるフィルムの種類には限りがあって、基本的にはレトロエンタープライズで購入したフィルムを、レトロエンタープライズで現像する流れだそうで、私が海外から集めた生フィルムたちは全て「当社では現像処理出来ません」との回答だったのです…
ちゃんと確かめない、じっくり待てない性格のせっかちな私が全面的に悪いのですが、その知らせを受けた時には絶望的な気持ちになりました。

かくして、私の“スーパー8生フィルム問題”は、私の「全面的惨敗」で幕を閉じました。
そして、どこかで“悔しい”気持ちを残したまま、レトロエンタープライズでモノクロ・リバーサルフィルム「Tri-X」を注文しました。「まずはテストだから」と自分に言い聞かせて…


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