Artの在る風景 #4

#4.中土井 律子 展「月のような、花のような、なにかのような」

今回ご紹介する展覧会は独自の空気感で空間を満たしてしまう、山口県岩国市の画廊Doorで開催中の中土井律子さんの絵画展「月のような、花のような、なにかのような」をご紹介します。

中土井 律子 展①私とこの展覧会の出会いは偶然で、私が山口市内のギャラリーに立ち寄った際、偶然目に付いたDM(ダイレクトメール)が、本展「月のような、花のような、なにかのような」のDMだったのです。
会場となっている岩国市の画廊Doorについて私には何の情報も無い状態だったので逆に興味をそそれましたし、何よりDMに使用されている中土井さんの作品「大切な時間」(2015)に惹かれたのも大きな理由です。
実際に画廊にお邪魔してみると(勝手に)イメージしていた姿とは違う、ステキな女性が出迎えてくれました…面白いモノで、前回のArtの在る風景でご紹介した田村覚志さんにしてもそうですが、我々鑑賞者が作品を見て

中土井 律子 展②想像(というか妄想)する作者の姿と実際はギャップがあるものなのです。これは私が今まで出会ってきたアーティストのほとんどがそうでしたし、コレは間違いのない(?)私の蓄積してきたデータなのです。
中土井さんにお話を伺いながら作品を見ていると、一見ファンシーにも見える人物像が“影”を孕んでいる印象に映る独自の“淡く”彩度の低い色調で表現されているのですが、不思議な事に絵の中から“毒”“痛み”を感じないのです。
じっくりと眺めていると限りなく“静か”“優しさ”を感じました…個人的にですが。

自然や歴史ある文化に囲まれた萩市の生活を気に入っていると語る中土井さんは、「自分の中に溜まった“何か”を、出来るだけ“自然に”出していきたい」と語っていらっしゃいます。きっと中土井さんの描くモチーフは、中土井さんが受け入れた「良いこと」「悪いこと」消化して昇華した結果生まれてきたモノたちなんだろうと感じました。
それはきっと、中土井さん自身の一面なんだろうと思います。
そんな中土井さんの作品に囲まれた画廊Doorは、不思議で優しい“静けさ”に包まれた独自の空間になっています。岩国市にお立ち寄りの際には、“錦帯橋”よりも先に画廊Doorに足を運んでみてはいかがでしょうか…

  • 中土井 律子 展③
  • 中土井 律子 展④
  • 中土井 律子 展⑤

開催期間:2015年2月28日(土)〜2015年3月8日(日) 10:00〜17:00 ※3月4日(水)休廊
会場:画廊Door(山口県岩国市山手町4-2-54) Tel:0827-24-1560


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