Artの在る風景 #7

#7. 山科君代(絵)+堀切香澄(陶)展

今回ご紹介する展覧会は山口県山口市にあるギャラリーナカノさんで開催中の“バイタリティ”溢れる2人展、
「山科君代(絵)+堀切香澄(陶)展」をご紹介します。

山科君代+堀切香澄 展①始めにこの展覧会のDM(ダイレクトメール)を手にした時、私の中で大学卒業間もない若い作家さんの2人展なんだろうと(勝手に)想像してギャラリーナカノさんを訪ねました。
ところが会場を訪れてオーナーの中野さんにお話を伺い、作家さんは70代80代のお2人で合わせて約160歳だよと教えられ、心底ど肝を抜かれました。
それほどまでに、お二人の作品は年齢を感じさせない“バイタリティ”が溢れていたからです。作品は、作ったその人そのものが何らかの形で反映されるものだと思います。
何故なら、絵にしても、陶器にしても、その人の身体を通じて生み出されるからです。その結果としてのお二人の作品を見ていると、実年齢作風は関係無い事が証明されてしまったように感じます。何よりお二人の、作品を作る事の前向きな“喜び”を感じ、作品を見ていてとても好感が持てます。
お二人にお話を伺って最初に驚いた事は、お二人共にそれぞれの創作活動を数十年単位で続けていらっしゃるという事です。「継続は力なり」と云いますが、どんな事でも続けていると上手く行かずに悩んだり、壁にぶち当たったりするものです。その都度現れる壁を幾つ乗り越えたかが、その人の“引き出し”の多さになっていくのだと思います。
お二人が、それでも創作を続けてきた、シンプル純粋な動機…作る喜びが

山科君代+堀切香澄 展②作品から溢れているのです。
70歳を半ば過ぎた今でもウォーキングや筋トレを欠かさないと語る堀切さん(陶)は、土から形を作り出す陶芸という表現のために日々の節制を欠かさないそうです。私が考えていた、70歳という年齢を見事に覆す元気さで、ハキハキと話していらっしゃいました。
主婦としての家事の合間に創作に励んでいらっしゃる山科さん(絵)は、日々の家事の中で目に触れる食材たちを純粋な視点で見つめ、対象そのものの色や形を、山科さんの中で“昇華”しているのだと感じました。小さなキャンバスから始め、徐々に大きなキャンバスに同じモチーフを描き続けながら、きっと対象の野菜たちも山科さんの中で「大きく育って」いるのだろうと思います。その表現は80歳を超えていらっしゃるとは思えない“ポップ”さです。

現在ギャラリーナカノさんで開催中の、バイタリティ溢れる「合計160歳展」(勝手に名付けました)、是非一度足を運んでみてください…

  • 山科君代+堀切香澄 展③
  • 山科君代+堀切香澄 展④
  • 山科君代+堀切香澄 展⑤
  • 山科君代+堀切香澄 展⑥
  • 山科君代+堀切香澄 展⑦
  • 山科君代+堀切香澄 展⑧

開催期間:2015年4月10日(金)〜2015年4月19日(日) 11:00〜19:00 ※4/15(水)は休廊
会場:ギャラリーナカノ(山口県山口市中央1-5-14) Tel:083-924-6648


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