新たな仕事18「2015年を振り返る③」

時の過ぎるのは早いもので、会社を辞して、“独立”宣言(税務署に)してから1年が経った。
創業1年目である2015年を振り返ってみると、経営者としてはもちろん、人間としても稚拙な私自身を思い知らされた1年だった気がする。
そんな稚拙な私がなんとか1年をやり過ごせてきたのは何を置いても私を支えてくれた周囲の皆様の「御蔭様-おかげさま-」としか言いようがない。よく世間では「出会いが大事」と言ったりするが、この言葉を本当に身に沁みて感じた1年だった。

その中で新たに出会った人やお店、その中でStudioECHOが関わらせていただいた仕事を、感謝を込めてご紹介していきたい。

第3回の今回は2015年にStudioECHOが撮影させていただいたポートレート撮影についてご紹介したい。

caroqueモデル撮影①そもそもポートレートとは何かと云えば“肖像(画)”を意味するアメリカ英語で、写真の世界では人物写真全般をポートレートと呼ぶ。
StudioECHOの“お仕事”として人物撮影をしたのは、2015年4月に開業して早々の事だった。つまり、StudioECHOとしての最初の仕事ポートレート撮影だった事になる。長年婚礼業界のフォトグラファーとして新郎新婦を撮り続けてきた私にとって、ポートレートは「水を得た魚」…とまではいかないまでも、「コタツを得たネコ」くらい…逆に分かりにくい気もするが、要するに得意分野である。
ポートレート撮影で最も大事な事は、何よりも被写体とのコミュニケーションだろう。写真を撮る事を英語で“Shooting(シューティング)”

caroqueモデル撮影②訳すが、Shoot銃を撃つ時と同じ動詞である。つまり、レンズを向けられた被写体は、銃口を向けられた時のように緊張するものなのだ。銃口を向けられた人に「笑顔で」と言ったところで笑顔が出るはずもなく、カメラの前に立った相手の緊張をほぐしていくところからポートレート撮影の全てが始まると云っても過言ではない。以前Artブログで取材させていただいたハナブサ・リュウ先生も、(フィルムで撮影していた頃は)最初の1本は捨てるつもりでシャッターを切るとおっしゃっていた。つまり、フォトグラファーと被写体の間に(小さくとも)信頼関係を築いていくのに、ある程度の時間が必要という事なのだ。私も、一緒に「Facile-フェシル-」という事業をしている美容室のcaroqueからヘアカットモデルの撮影を頼まれる事があるが、その都度(夏はもちろん、冬でも)異常に汗だくになる。
これは、まだコミュニケーションの取れていない被写体の、“見えない心の壁”突破口を探している状態に他ならない。この、被写体との“駆け引き”を経て初めて、ポートレート写真は成立すると私は考えている。物撮りを本業にしている同業者は口々に、この“駆け引き”が苦手だと云うが、私はこの“駆け引き”を経た後に、(少しづつだが)見え隠れする被写体本人も知らない(であろう)素敵な表情が見えた時、またその表情を写真として記録できた時、フォトグラファーとしての至福を感じるのだ。

2016年になってからも、無論ずっと先も、私のポートレート撮影は“洗練”とは無縁に“汗だく”だろう。
だが、ほんの一瞬、被写体の“心の壁の隙間”からのぞかせる(あくまでも、私が思う)素敵な表情を追求できるなら、これからも被写体の前で喋りまくる芸風(?)は変わらないだろう…
…まあ、単に私がよく喋るだけなのだが…

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